閉経を挟んだ前後5年の更年期に起こる症状、
めまい、ほてり、発汗、イライラ、不眠、憂鬱など。

これらの症状が出てしまうのは、
女性ホルモン分泌の司令塔である脳の視床下部が、

機能が衰え始めた卵巣に前の様に指令をだしても
うまくホルモンが分泌されないことによって、混乱するため。

視床下部は体温調節や心拍、血圧、発汗、睡眠、情動行動など
様々な調整も司っているので

他の担当分野の調整も、うまくいかなくなってしまうんですね。

変化を収束する力は、体自身がもっているけれど
とても大きな変化なので、体もバランスをとるのが大変です。

更年期の症状はいろいろありますが
要(かなめ)はと、生殖器

頭を休め、腰回り(骨盤内)を冷やさないことが、
症状を重くしないためには、とても重要です。

仕事ではベテランとして責務が重い場合もあるでしょうし

家の中でも、家事は普通に毎日こなし、

親御さんの世話や子どもの身の回りの世話、

塾や部活、受験、進路相談など、手がかかる仕事も多いのでは。

今までの勢いのまま、不調を押しても動き続けてしまうと
症状は重く出るかもしれません。

体の変化は自然なこと。
何かを諦めるのではなく、体に沿って対応を変えていく、

そんな気持ちで生活ペースや行動を考え直してみましょう。

これまでの経験をもとに、力技ではなく工夫をしたり、
優先順位をしっかりつけたり、緩急つけた対応をして

自分を休めるのも仕事と思って、大事にしましょう。

そして、症状の波があまり大きくならないように
手のひらでケアしていきましょうね。

★手当てする

更年期の症状を和らげるのに、おすすめの手当ての箇所をご紹介します。


脳の視床下部は奥の方にありますので、
両側から挟みしっかりエネルギーが届くようにするといいですね。

精神が安定し、心も穏やかになってきます。

鼠径部
卵巣にも直接エネルギーを注ぐことで、機能・疲労回復を助けられます。

下半身の冷えにも〇。

下腹部・仙骨

こんな風に前後で挟むと、奥の子宮までエネルギーが届きやすいですね。

仙骨はエネルギーが入りやすいので、下半身全体のほか、背骨を伝い、背中全体の血流改善にもよいです。

腰の痛みが気になる方は、こんな風に両手を当ててもいいでしょう。

骨盤内全般
骨盤内臓器全般に、エネルギーを送るとしたら、この手の位置がおすすめです。

冷えや、そこから来る泌尿器系の症状もある方にも、おすすめです。

腰、お腹から足先までぽかぽかしてきます。

その他、その時々の症状に合わせて、
めまいは耳、不眠は胸やみぞおちなど、

その他気になるところがあれば、自由に手当てしてみてくださいね。

もっと手のひらの力を使うには

★効能ツボ

体のエネルギーラインである経絡上にあるツボも、
症状緩和に効果的です。

指で押す時も、指からもエネルギーが流れますので、相乗効果があります。

10秒×3回くらい押してみてください。

三陰交

内くるぶしの頂点から、指4本上の骨の際にあります。
生理痛、冷え、更年期症状全般によいです。

壇中

両乳頭を結んだ線の真ん中。
イライラを抑える、精神を安定させる効能があるとされます。

太渓(たいけい)
内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ。
ホットフラッシュ、のぼせなどに良いツボです。

手のひらは、いろんなことを見通して、
その時必要なことがわかり、必要なエネルギーを注いでくれます。

辛い時はありがたく力を借りて、ケアしていきましょう。

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