「風邪の特効薬が開発されたら、ノーベル賞もの」といわれています。

薬局に売られている「風邪薬」は、
風邪の諸症状(熱・喉の痛み・鼻水など)を抑えるだけのもの。

風邪の根本治癒をするものではありません。

結局は体の自然治癒力に任せるしかないんですね。
これは製薬会社やお医者様も同じことをおっしゃっています。

手のひらから流れるエネルギーや、手のひらで行えるツボ刺激は、

自然治癒力を後押しするものですので、

風邪には、実感こめてかなりわかりやすく威力を発揮します。

また普段からよく体に手当てしておくと、風邪をひきにくい強い体でいることができます。

★風邪の症状の意味

風邪は、体の自然免疫機能が十分に働いていれば、

ウィルスが鼻や喉に付着しても、そのまま免疫細胞たちの働きにより、自然に体外に排出されて風邪の症状はでませんが

疲れや厳しい外界の環境(寒すぎ、冷たすぎ)などによって、

免疫機能が低下していたり、

子どもの場合は免疫機能自体が成長段階であると、

体内までウィルスの侵入を許してしまい、より強い反応を起こして、ウィルス除去をしなければならなくなります。

それで、高熱や痛み、炎症、咳を出して、ウィルスと戦う必要がでてくるんですね。

高熱を出すことで体内深く侵入したウィルスを殺し

体内に入った異物を押し出すために、咳が出て

戦った白血球などの免疫細胞たちの亡骸が、死滅したウィルスごと鼻水や痰として排出されます。

そう考えると、

むやみに薬で症状を抑えてしまうのは、自然治癒力を妨げ、逆に風邪を長期化させ、体内にウィルスが残ったままにしてしまいます。

なので軽い症状であれば特に、私は強い西洋薬をあまりおすすめしません。

すぐ薬、ではなくご本人の体力、免疫力との相談で判断するのがよいと思います。

こんな風邪の治癒に関し、とてもおすすめな本があります。

「風邪の効用」 野口晴哉 著  ちくま文庫

野口先生は、自然治癒力を高める「野口整体」の創始者の方で、風邪は治療そのものだとおっしゃっています。

以下、本の解説より引用
「風邪は自然の健康法である。風邪は治すべきものではない、経過するものであると主張する著者は、自然な経過を乱しさえしなければ、風邪を引いた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になると説く」

これ、私は本当に実感します。

風邪をひいて治った後は、体にでていた慢性発疹がきれいに消え

幼い子どもたちは、きまって、明らかに話す語彙が増え、理解力が高まったり、

たくさん実感する出来事がありました。

子どもは病気をして免疫を獲得し、強い体になっていくというのも、一般的に言われていることですから、

風邪はあまり恐れるものではなく、かかったら、この機会を活かそう!と思うといいのかなと思います。

自然治癒を妨げない、体の働きを助ける形でセルフケアしていきましょう。

★手のひらのエネルギーで手当てする

まず、必ず手当てしてほしいのが

1、頭頂から後ろに2センチくらいずれたところ

2、首の付け根の出っ張った骨のところ

(息子にモデルになってもらっています)

風邪にはいろいろ症状がありますが、発熱でも、喉風邪でも鼻風邪でも、このポジションに不調の反応がほぼ必ず出ます。

講習を受けて、その不調の反応がわかれば、細かい位置はその時々で調整してください。

その他は

3、背骨全体

小さい子どもだと、こんな感じで全部カバーできますが、大人の場合は、隙間が空いてて大丈夫です。

背骨は各臓器につながる神経や血管がありますから、ここによくエネルギーを流して活性化すると、全身状態の回復に役立ちます。

東洋医学でも、背骨の脇には、重要なツボが並んでいます。

肺、心臓、肝臓、脾臓、胃、腎臓、大腸、、重要な臓器に関連するツボの行列です。

あとは、

腹痛や下痢を伴うような場合は、仰向けに寝られたら、こんな感じで頭とお腹に手を当ててもよいです。(苦しかったら横向きで)

4、お腹

喉が痛い、咳が出る、鼻水が出る、という場合は、喉や鼻に手当てします。

あまり押し付けず、軽く覆う感じて手当てするといいでしょう。

当てる時間は、理想は不調の反応が収まるまでが理想ですが、

症状が激しいと、1時間くらい当て続けても、なかなか収まらない場合もありえます。

その時は、20~30分を1日のうちに何回か、何日か続けて、風邪をひいた本人の様子をみながら、焦らず手当てしてください。

もちろん、水分補給も忘れずに。

あと、本人に食欲がなければ、無理に食べさせない方がいいですね。

ウィルスと戦う、症状を回復することに使うエネルギーが、消化するために使われてしまうので。

何か食べたい場合は、エネルギーになりやすい果糖を含む果物やおかゆ(よくもぐもぐして唾液とまぜてね)など、消化に良いものを選んでください。

もっと手のひらの力を使うには

動画で確認するにはこちらから

★効能ツボ

では、風邪の時に刺激するとよいツボをご紹介します

1、百会(ひゃくえ)

両耳の一番高いところを頭頂まで上がって線で結んだ真ん中です。

中医学では身体に氣血水が流れる経絡という道があるとしていますが、その経絡が5つも交わる重要なツボです。

そのため、全身の様々な症状を改善できると言われています。

自律神経を整え、精神安定や頭痛、めまい、鼻づまり、肩こりにもよいとされています。

10秒×3回くらい、ぐーっと痛くない程度に押し込みます。

2、大椎(だいつい)

首の骨の大きく出っ張ったところ。

ここは、風邪予防、風邪治療のツボとして有名です。発熱、喉の痛み、寝汗、首のこわばりなどによいとされています。

骨の上なので、あまり指で強く押さず、手のひらでさする感じで刺激するとよいでしょう。

3、風池(ふうち)

首の後ろの太い筋から、外側に指を滑らせていき、髪の生え際のくぼんだ所。

自覚はないけど、風邪をひきかけている時も、押すとぶよぶよした感じがします。

親指を押し当て、10秒×3回くらい。結構痛いかもしれませんので、ほどほどの強さで。

鼻水や、喉の痛みの症状については、花粉症の手当てを参考にしてください。

自然治癒力を信じ、活性化し、風邪をひかないだけでなく、ひいても大丈夫な体づくりをしていきましょうね。

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