手先、足先、首回り、お腹など、
さわるとひんやりする方も多いかもしれません。
逆に、手や足は暖かいけれど、お腹を壊しやい、胃もたれしやすい方は、体の内部が冷えている可能性があります。
冷えの解消は、万病予防の基本中の基本です。
★冷えの原因
体が冷える直接的な原因で考えられるのは 主に
✓筋肉のこりや筋肉不足による血行不良
✓水分代謝不良(むくみ)
✓消化不良(エネルギー・熱量不足)
✓ホルモンバランスの乱れ(ストレス)
あたりです。
・姿勢が悪く体がこっている
・筋肉がない
・冷たいものが好き
・ストレスがありいつも緊張している
・間食が多い、満腹まで食べる
・油ものが好き
・婦人科系にトラブルがある
などに当てはまる方は、
それぞれ、
・適度な運動やストレッチ、筋トレする
・冷たいものより温かいものを摂る
・毎日数分でもリラックスの時間をつくる
・少しぬるめのお風呂に毎日入り、首までつかる
・消化のいい物をよく噛んで食べる(1口30回以上)
・お腹がすいてから食べる
・腹7分目まででやめておく
・腹部を湯たんぽで温める
など
自分の弱い部分に当てはまること1つだけでも続けていけば、つらい冷えは緩和してくるでしょう。
更に追加して、
手当てやツボ押しを、気づいた時、何かをしながらでもOKですから、やってみてください。
これも地道にやり続けていると、いつでも冷えにくい体になっていきますよ。
では、冷えによい手当ての箇所と、ツボをご紹介します。
★手のひらのエネルギーで手当てする
腰回りと首、頭や胸に手当てすることをおすすめします。
腰回りや首の後ろは下半身の血流改善、
頭や胸はストレスからくる体の緊張やホルモンバランスの乱れによいです。
<腰回り>
・鼠径部
太い動脈が走っていますので、下半身にいく血流を回復できます。
・仙骨(お尻の真ん中の骨)
仙骨は氣が入りやすいポイントでもあり、下半身へ延びる血管や神経が集まっています。
しばらく手を当てていると、下半身だけでなく、背骨を伝って背中も温まってきます。
・骨盤
腰骨がある部分を、両側から挟む感じで手を当てます。
腰回りの血流改善だけでなく、骨盤内の臓器にもエネルギーが流れ、あたたまってきます。
生理痛、その他の婦人科系、泌尿器系の疾患がある方にもおすすめです。
・首の後ろ
首の後ろの出っ張った骨のところも、氣が入りやすいポイントです。
体温調節にも関連があり頭や首、肩回りの血流がよくなるだけでなく全身が温まってきます。
風邪予防のツボも周辺に集まり、ここから寒邪(寒さ)が入ってくるとも言われます。よく手当てしましょう。
ちょっと手が苦しいと思う方は、座ってテーブルに肘をついて、手を当てるとやりやすいかもしれません。
仕事や悩みにより慢性的に緊張が取れず歯の食いしばりがある方、また目をよく使う方は側頭部がおすすめです。
いつも何か考えてモヤモヤしてしまう方は、思考を司る前頭葉、額のあたりに手を当てるといいでしょう。
否定的な思い込みも緩んで、体もゆるみ温まってきます。
悲しいことや苦しいこと、仕事、人間関係の悩みなどからくるストレスで、体が緊張して冷える方は、胸に手を当てましょう。
感情が癒やされるのを助けてくれます。
★冷えの改善ツボ
体の氣の流れ、血流、水分の巡りをよくするのにツボはとても即効性があります。
冷えによいツボはたくさんありますが、ここでは4つご紹介します。
痛気持ちいいくらいの強さで10秒押し×3回を気づいた時何度でもやってみてください。
・足三里
足のすね小指側、膝のてっぱった骨から指4本分下。
足のすねが冷える方、お腹か冷たい、消化器系が弱い方におすすめ。
・太衝(たいしょう)
足の親指と人差指の骨をたどっていき、合流点の手前。
動脈の近くで血流改善に効果があるとともにイライラ、ストレスのある方、めまいがする方におすすめ。
・湧泉
足の指をすぼめるとできるくぼみの部分。
下半身の冷え、むくみ、婦人科系疾患も気になる方におすすめ。
・太渓(たいけい)
内くるぶしとアキレス腱の間。
足のうらが冷える方、泌尿器系の不調が気になる方やアンチエイジングにもおすすめ。
道具がなくても手のひらひとつでできるケアは、意外とたくさんあるんですよ。
ぜひやってみてくださいね。